株式会社ボナファイド DX推進の為の経営方針
2023年4月5日
株式会社ボナファイド
代表取締役社長 上野 修吾

市場背景

AI、IoT、5G、Society 5.0など、急速に変化する時代の中、世界規模のパンデミックに端を発し、企業における働き方が大企業、中小企業という枠組みを超え改めて問われています。私たちが長年培ってきた当たり前が当たり前ではなくなり、ビジネス環境そのものの不確実性がさらに高まる世界になっています。このような時代の背景の中、これからの私たちの企業活動においては、お客様のニーズに対し迅速かつ的確に動くことが出来る姿勢をとること。そして新しい価値をお客様にご提供できる姿を目指していく必要があります。

経営(DX)ビジョン

当社では1966年の創業時より、お客様のオフィス環境を快適にすることをミッションとして複合機の販売及びメンテナンスを中核のビジネスに据え活動して参りました。様々なビジネスパートナーや数多くのお客様とともに私たちも成長して参りました。

2013年には、当社はお客様から求められた製品をお届けする「卸売業」ではなく、「お客様の成長支援サービス業」になることをあるべき姿として、今日まで活動して参りました。

そして、そこからさらに前へと進んでいく為、お客様の売上拡大、及び業務効率の向上を支援することにとどまらず、地域社会やお客様に一歩先んじて、ITの活用、自社実践により得た知見や見識をもとに、ITの持つ本質的な価値をお客様へご提供していく必要があると考えます。その為の第一歩として、まずは私たちの業務全体を改めて見つめ直し、デジタルの力を使い改善し、お客様とのつながりをより深いものにして参ります。

DX戦略

当社は経営(DX)ビジョンの実現に向けて以下の戦略に取り組みます。

  1. CRM・SFA・グループウェアの総点検を実施し、営業生産性の向上やマネジメント力の向上、お客様サポートの強化を図ります。
  2. お客様へのご提案に際しては、現在当社で導入しているデジタルツール(ワークフロー・販売管理・電子請求システムなど)や、過去利用したクラウドサービスなどの自社内での活用事例だけでなく失敗事例も含めてお客様へリアルな情報として発信することで、中小企業でも実現可能なDXをご提案します。
  3. 弊社がサポートしているお客様に対する正確な情報を、誰もがリアルタイムに確認出来るデータベースを構築します。当社がお客様の情報システム担当者としてサポートすることで、真のビジネスパートナーとなることを目指します。
  4. RPAの活用やシステムの一元化を図り、人為的なミスの低減と生産性を高めることで人的資源の確保を図ります。
  5. WEBを活用した営業活動を強化していきます。MAツールを活用するインサイドセールスをさらに強化しお客様とのつながりを新たにつくり出します。

上記戦略の実践により当社で蓄積した情報や知見を活かしお客様の DX 推進をサポート出来る真のDXパートナーとして、お客様と共に未来に向けて歩んで参ります。

DX推進体制

<推進体制の強化>

DXを強く推進していく為に、DX推進部、データ戦略室を新設しました。営業部門を始めとする社内各部門との連携を図りながら活動の質を高めます。

DX推進部は社内DX化の中心的な役割を担い、企画・戦略の立案から導入の実行部隊として活動します。社内のムリ・ムダ・ムラを減らすために、新たなデジタルツールの情報収集、開発、導入、運用を目指します。

データ戦略室は、お客様から当社に対する評価の質を高める為に、これまで蓄積してきたお客様情報や販売実績などのデータの整理・分析を行い、営業戦略の企画立案やカスタマーサポート部門と連携し、お客様サポートの質を向上させることを担います。

その為に、まずは属人化している所もある現システムからの脱却を目指すこと。そして、最終的には全従業員が情報やデータを自由に活用できるプラットフォームをつくることをDX推進部とともに中心的に担います。経営陣、営業部門、お客様サポート部門、それぞれがスピード感を持って、ひとりひとりのアイデアを形に出来る仕組みを作ります。

また、代表取締役社長が全社DX推進の責任者の役割を担い、全社横断的な取組みを推進し、DX推進部、データ戦略室とともにDX化の進捗を図って参ります。

DX体制図

<戦略推進に向けた人材育成>

企業活動において社員のリスキリングの重要性が叫ばれる中、当社ではお客様のシステムサポートをするシステム部門の社員のみならず、全社員がDXスキルを高めることで当社の戦略を実現出来るようDX人材の育成にも注力して参ります。

  • 従業員の育成計画、および力量マトリクスを作成し、DX人材に求められるスキルの習得を目指します。
  • 個々のスキル向上にむけて、外部講習の活用や社内学習会を実施します。積極的な人的投資を目指します。
  • DXの推進において重要な要素である情報セキュリティの確保についても、従業員のリテラシーを高め、お客様へのご提案、サポート面で活用すべく、システムサポート部門・営業部門全員が情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)相当の合格を目指して参ります。
  • また従業員の学習に対するモチベーションの向上を目的とし、積極的な取り組みや資格取得の成果を評価できる制度を設けます。

<DX戦略実現に向けた環境整備>

  • お客様への価値提供、社内業務の効率化を検討の要と捉え、CRM・SFA・グループウェアの最適化を図って参ります。2023年社内システムの一部を刷新することを目指します。
  • 働き方の多様化や生産性の向上を目指す中で、社内の情報共有についての在り方も検討を進めます。チャットツールやグループウェア等、デジタルツールの活用とともに、議論やコミュニケーションを活発化する為のリアルオフィス環境の改善や機会などの場づくりも併せて進めて参ります。
  • 当社が認定を受けているISMS(ISO27001)との連携を深め、DXにおける重要な課題でもあるセキュリティリスクへの学習と対策を行って参ります。

DX戦略の達成指標

当社のDX戦略の達成指標として下記の指標を掲げ、定期的に進捗確認。結果について当社WEBサイト上で公開して参ります。

<経営指標>

  • 社内業務のDX化により業務効率化をはかり顧客接点数を増加させる(対前年120%増)
  • インサイドセールス部門における新規取引顧客数の増加(対前年120%増)

<システムインフラ>

  • 社内システム(SFA/CRM/グループウェア)の最適化
  • 保守メンテナンスサポート部門におけるDX化推進による顧客サービスの向上(対応時間の短縮)

<人材育成>

  • 営業部門及びDX関連部門のDX知識向上(社外講習の受講、社内勉強会の実施)
  • 情報セキュリティマネジメント試験の合格(入社3年目以上のシステムサポート部門、営業部門メンバーの全員合格)

以上